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不幸の発達障害ADHD(注意欠如多動性障害)の現状と課題②

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発達障害というのは、診断するのは非常にややこしいです。
なぜならば、うつ病は、基本的には現在の症状でおおむね診断できます。

一方、発達障害は病歴において生育歴がかなり重要です。
生育歴が90%ぐらいを占めるといっても過言ではありません。

では、その生育歴を確認する作業を
どうするのかというと、保護者から聞く作業が必要です。

一般のうつ病診療ならば、当事者だけ来ていただいて、
「最近いつから症状が厳しくなりましたか」などのエピソードを
聞いていくことができるのですが、発達障害というのは保護者に来ていただくことになります。

このように診断過程があるために非常にややこしくなっています。

 

それから、
発達障害のなかでは、ADHDは薬物療法の対象となっています。

アトモキセチン(商品名:ストラテラ)、
メチルフェニード(商品名:コンサータ)が使われています。

 

あるクリニックの事例です。

最近の特徴として、発達障害ではないか、と訴える患者さんが増えています。


患者    医者

 

私、成人期のADHDじゃあないかと思うのです。

 

そうですか。残念ですが、期待にそえそうにありません。

 

何か困るのでしょうか?

 

いや、私は発達障害の専門家ではなくて、うつ病とか不安障害とか、そういう患者さんを多く診ているので、ADHD等は診療していないのですよ。心理検査も出来ないし、診断とか治療とかは、時間もなくて難しいですねえ。

 

知人の情報によると新しい治療薬も出来たというから、思い切って受診しに来ました。

 

それは大変ですね、じゃあ、発達障害専門の先生を紹介しますから、そちらに行ってもらっていいでしょうか。

 

全国のメンタルクリニックでは日常的に見られる光景です。

専門家にふってしまえば、と考える精神科医は多いです。

「発達障害の診療は専門家にまかせる、うちも殺到する患者さんを
さばききれないから、発達障害については関わらない」という
精神科医さんがおられるとすれば、非常に怠慢ですね。

 

このような精神科の医師は多いと思われます。

どこの精神科の外来も患者は多く、分刻みで診察がなされています。

ここで発達障害の診断を行うとすれば、患者の生育歴から調べていく
必要がありますから、やはり発達障害専門外来にふられる可能性は大きいでしょう。

これまで述べてきたことをまとめてみますと、
日本では発達障害専門の医療機関が少ないということです。

あったとしても、その診療予約をとるためには相当時間がかかると思われます。

日本の精神科医は発達障害の知識に乏しく、
もし診療してもらったとしても二次障害の方に注目が行き
不安障害、うつ病、強迫性障害、双極性障害、適応障害、
依存症・嗜癖行動、摂食障害等が病気の要因とされる可能性が高くなります。

そのために、的確で効率的な治療を受けにくいという事情があります。
日本の発達障害の治療については、欧米先進国に比べて数十年ほど遅れているようです。

 

DSM-Ⅴ(ADHADの診断基準)、
二次障害については、次の記事で詳しく述べたいと思います。

 

下記文献を参考にさせていただきました。

【参考文献】

・発達障害(岩波明著、文芸春秋)

・明日からできる大人のADHD診療(姜昌勲著、星和書店)

・おとなの発達症のための医療系支援のヒント(今村明著、星和書店)

 

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まんがびとMBビジネス研究班
ADHD諸君、自分で自分の可能性を狭めるな

まんがびとさんにて出版しました。私がADHDだと発覚するまでの10年間の誤診で生きてきた私の初めての書籍。